フォト

mail

トップページ | 2009年2月 »

2009年1月の27件の投稿

2009年1月31日 (土)

無知の知 (以前の『通信』から)


今日、施設の高校生の男の子に聞いてみました。

「クジラとイルカってどう違うか知ってる?」

「まあ、だいたい同じなんだけど大きさで分けるんだよ。
4メートルより小さいのがイルカでそれより大きいのがクジラだね。
でも、呼び名って国によってとかいろいろあるから、
ちゃんと大きさで分けられてるわけでもないんだって。
例えば、水族館とかで芸をするシロイルカ(ベルーガ)は、
アメリカではWhite Whaleって呼ばれているんだって。
アメリカではシロクジラってわけだね。」

「ああ、そうですか。あなたはクジラ博士ですか」
と思わず言いたくなりました。

っていうか、そんな話を自慢して教えてあげようと思っていたのに。


前の休みに、上野の国立科学博物館に行きました。
常設展だけでも結構見応えがあります。
で、そこでちょうど『鯨について』の講演があるというので聞いてきました。
いやまあ、話はそれなりに、だったんですが。
最後に質問の時間があり、小学生の女の子が聞いていました。

「クジラとイルカはどう違うんですか」

で、さっきの高校生が話していたのと大体同じ話をその講師の先生がしていたんです。

ちなみに、メルヴイルの小説『白鯨』に出てくるクジラは、
『シロナガスクジラ』ではなく『マッコウクジラ』で、
『シロナガスクジラ』は、英語でBlue Whale(青鯨)と言うそうです。
白だか青だか、イルカだかクジラだか。

まあ、どっちでもいいか。

みなさんは知っていたでしょうか。
イルカとクジラの違いって、みんな知っている話なの?
僕は知りませんでした、恥ずかしながら。

分かりました、僕は。
自分が無知であることを。

自分が知らないってことが分かっただけでも、
知っていると思っているよりいくらかましか。

ソクラテスのおじさんもそう言っていますから。

  常識のない・はげおやじ・より

2009年1月28日 (水)

調理アンケート (以前の『通信』から)

「好きな食べ物は何ですか?」

「嫌いな食べ物は何ですか?」

「追加してもらいたいメニューはありますか?」

一年に一度、施設の調理の人たちがアンケートを取る。

中学生の男の子。
アンケート用紙に書き込んでいた。


「施設のご飯は何でもとてもおいしい」


「おまえさあ、施設に来る前、お父さんもお母さんもいたじゃん」と僕。

「お母さんが先にいなくなってからは、ひどかったよ。
お父さんはいたりいなかったりだし、食事は1日カップラーメン1個のときもあったよ」


横からもうひとり。
これも中学生の男の子。

「俺なんか食べる物なんかないから、水だけ飲んでた時もあるよ」

ふたりとも数年前に入所した。


嘘じゃないところが恐い。


施設の食事を何でもおいしいと言う子どもたち。
実際、美味しいんだけど、彼らの思いはいつまで続くのか。

人は慣れる。

だんだん、この施設の食事にも不満を言うようになる。
たいていの子どもたちはそうだ。
それぞれの子どもたちの要求にすべて応えられるわけじゃもの。
みんなの好き嫌いに合わせられるはずもないし。

あれは美味いだの、不味いだの。

まあ、子どもだから、そう言うのが普通なのかもしれないけれど。

生活していた家庭で、大変な状況を味わってきた子どもたちが、
さて、どう育つのか。

なんとかならないかと思うのだけれど。

今までの彼らの経験は重い。


大変さを知った彼らだからこそ、
その思いを優しさに変えられるかもしれない。

しかし、その大変さが彼らの育っていく枷になっていくかもしれない。


それは誰にも分からない。

僕らは、少し支えながら、そんな彼らを見守ってあげることしかできない。

僕らのできることは、あまりにも小さ過ぎる。

そんな思いを最近強く感じる。


    ほんと無力な・はげおやじ・より


2009年1月26日 (月)

大人の背中

最近、カプセルホテルに時々泊まるようになった。

僕は、施設の隣の寮に住んでいる。
休みの日にも子どもたちの声が聞こえる。
嫌なわけではないが、気分転換に時々脱出を試みる。

4種類のお風呂と通常のサウナ、スチームサウナ。
夜と朝にゆっくりお風呂に入り、朝食付き3500円で、リフレッシュ。

まあ、貧乏人のささやかな贅沢とでもいいましょうか。

で、今、そのカプセルホテルの無料パソコンコーナーでこのブログを書いている。

その話はさておいて。


施設の子どもたちは、
っていうか、施設でなくてもそうだと思うが、
子どもたちは模倣対象を常に求めている。
簡単に言うと、「誰かを真似したい」っていうことなんだけど。

だから、きっと回りに良い人たちがいっぱいいる中で育った子どもは良い子に育ち、
そうじゃない子どもは、それなりに、育つのだと思う。
「孟母の三遷」という話もあるが、
子どもを育てるんだったら、良い人のたくさんいるところに引っ越した方がいいよ、きっと。

要するに、僕自身が子どもを育てるのに、『真似される良い人』でいるのかということ。
あなたもそう、それが大事。
もちろん、僕自身は人間的にたいしたことはないが、
子どもをよく育てるためには、
僕自身が、大人になっても良い方向への成長を続けなければいけないということ、間違いない。

仕事柄なおさらそうだというわけね。

厳しい、厳しい。


子どもはよく大人を見てるよ。
しかも、正面だけじゃない、特に後ろだね、見てるのは。

つまり、髪の毛をなでつけたり、茶色くしたり、かつらをつけたり、
・・・・・・・あれ、何で髪の毛の話ばっかりなんだ?
化粧をしたりとか、そんな飾れる部分だけを見てるんじゃないってこと。

見てるのは『背中』なんだね。
右に歪んだ背中とか、左に曲がった背中とか、
もちろん、まっすぐに伸びた背中だったら一番いいんだけど。

そんな飾れないところをよく見てるってこと。
だから、子どもたちをあなどっちゃいけない。

嘘をついたりとか適当にごまかしたりとか、
そんなことにはめったにだまされない。
だまされたとしても、そんなことしてたら、後で痛いしっぺ返しが来るって。

長く子どもの仕事をしていて、ほんとそう思う。


皆さん、自分はいかがでしょうか。
自信を持って、自分の背中を子どもに見せられるでしょうか。

・・・・・反省するしかないなあ、僕は。


カプセルホテルの更衣室で、こんな光景を目にした。

添付したので見てほしい。

こんなんじゃ、子どもはまともに育たないって。

すぐ後ろにある緑の袋が室内着を入れるところ。
着替えた後、そこに入れるくらいできないかなあ。
僕も煙草を吸いながらその光景を見ていたが、
そそくさとそのまま帰る40歳くらいの中年男性。

「ちょっと、おっさん!」

思わず声を出しそうになったというそんな話。

だから、そんな人の背中は歪んでいると思うわけ。

子どもはそんな背中を見てるよーーって。


   あーーあ、僕も猫背の・はげおやじ・より


1_2

2009年1月23日 (金)

育てたように子は育つ (以前の『通信』から)

ちょっと前の休みに、有楽町の『相田みつを美術館』に行ってきた。

すごいねえ、あそこ、東京国際フォーラム。
田んぼと畑のある田舎町から都会に出てあんな建物を見ると、
やっぱり、東京だ!って思ってしまう。
その東京国際フォーラムに相田みつを美術館がある。

まあ、それはどうでもいいんだけど。

『育てたように子は育つ』

この言葉は重い。

「そんなふうに育てたつもりはないのに」なんてよく言う。
でも、知らず知らずのうちのそういうふうに育ててるということだろうね。

親の遺伝子を受け継ぎ、
通常は、一緒に生活する中で親の影響をシャワーのように受けながら子どもは成長していくんだから、
僕らは、自分の良い部分も悪い部分も子どもにみんな引き渡しているわけだ。
自分の子どもだもの、そんなに良い子に育つ方がおかしい、と思った方がいいかも。

以前の通信で、僕の息子のことを話した。
4月から看護師として働き始めた息子なんだけど、僕としても自慢したい。
でも、とりあえず、形は整っているように見えるけど、
実際の性格とか人当たりとか、そんなところは分からないからなあ。
みんなに嫌われているようじゃ、子育てに成功したとは言えない。

まあ、大丈夫だと思いたいけど。

『育てたように子は育つ』

親の一番の仕事は子どもをまともに育てることでしょ。
そりゃ、親自身の仕事も大切だろうけど、
子どもをちゃんと育てられなくちゃ、失格でしょ。

あんまり、僕も威張って言えないんだけど、
失格しながら、頑張ったって見てもらいたいなあ。
離婚して、元奥さんに子ども二人を育ててもらったからね。

動物だって、子育てが親の一番大事な仕事だ。
自立させるのが親。
ちゃんと親を捨てて家を出て行くように育てるのが正解。
いつまでも親のペットみたいに、親が可愛がっているのは間違いでしょ。
親は勿論、子どもが離れていくのは寂しい。
だけど、それが大事な仕事だもの。

「子どもを見れば親が分かる」とも言う。

恥ずかしくない子育て、していかなくっちゃ。

施設の子どもたちは、たいてい18歳で施設を出て行かなければいけない。
大半は高校卒業と同時に就職だ。

確かに、みんながみんな思うようには育っていない。
失敗する子どもだって勿論いる。

それは、僕ら職員の責任でもある。

だから、施設を出て失敗してもフォローしてあげられるような、そんな親代わりでありたい。
一度関わった以上、その子どもたちに無責任にはなりたくない。


・・・・しかし、現実は厳しい。


今日も、何度も万引きで警察のお世話になっている卒園生の話を聞いた。


    ほんと思うようになかなかいかない・はげおやじ・より


Aida_mitsuo

2009年1月21日 (水)

今時の若者 (以前の『通信』から)


今日はお休み。

僕は電車に乗りました。

私立中学生と思しき男の子4人。
空いていたので並んでシートに掛けていました。
標準の夏の制服。
冴えない髪型。
大きな鞄。
いわゆる真面目君!!

彼らはそれぞれ耳にイヤホンを付け音楽を聴き、
手には携帯電話を持って一生懸命ゲームに励んでいました。

なんと言えばいいのか。

ちと寂しい。
僕が向かい側に座っていた15分くらいの間、
この4人には全く会話がありませんでした。

今時の『仲良し4人組』といったところでしょうか。


僕はバスにも乗りました。

高校生のカップル。
あの制服は3年間で半分の生徒が退学するという高校です。

見事な茶髪。
ワイシャツの胸ははだけ、襟はぼろぼろ、
腰パンのズボンの裾を引きずり、
ミニスカートからはパンツが見えそうでした。

これもまた、今時の『ばかップル』


僕が乗ったこのバスは結構混んでいました。
このばかップルは僕の前に座っており、
立っていた僕の横に、白髪のおじいさんふたりが乗り込みました。


すると、化粧も鮮やかなこの女の子。
さっと立ち上がり、おじいさんに席を譲ったのです。

男の子の方は、こうなると立つしかないでしょう。
渋々と立ち上がり、おじいさんは二人とも無事に座れたのでした。

「良いぞ、ばかップル!!」

思わず僕は心の中で叫びました。

この高校生のふたり。
よく見ると、結構な美人と美男、のように見えてきました。

ほのぼのと可愛いふたり組。
とてもお似合いです。

いいねえ。

まだまだ、世の中捨てたもんじゃないのかもしれません。

少しは期待できるかも?


  ちょっと安心の・はげおやじ・より

2009年1月19日 (月)

僕はうさぎちゃん!! (以前の『通信』から)

この前の、ちょっとした町のお祭りでの話です。

ちっとは、僕も活躍しなくちゃでしょ。
たまには町にも貢献しなくちゃ、申し訳ない。

施設の子どもたちと一緒にバザーで物を売ったり、
ライオンズクラブの射的やわなげ、ダーツの手伝いをしたり。


で、僕の出番は着ぐるみです。

ここのところ、ずっと僕の係になってるんですよね。

着たのは、10分か20分くらいです。
これは地獄です、だから熱々地獄です、とんでもない汗々地獄です。
滝のような汗というのは、まさにこのことを言うのだと実感。
流れる汗が目に入って見えなくなるし、
パンツまでびっしょり。


ですが、

毎年こうなのに、着ぐるみををやめられない理由があります。

お母さんお父さんに連れられた子どもたちが、
「握手して!」とたくさん集まってくるんです。
気分の悪いはずがありません。

「このうさぎさん優しいよ」なんて言われたりもして。
もうこの着ぐるみも若い人に任せようと思うのですが、
これはなかなか手放せません。


こんなこともありました。

中学生と思しき少女たち。
うさぎちゃんの僕に抱きついて来るではありませんか。

これはやばいです。

いいの、ほんとに・・・・・・ありがたや、ありがたや。


しかし、若干犯罪のにおいさえします。


ですが、しょうがないので、僕は喜んで抱きとめてあげました。


「俺は犯罪者か!?」とも思いながら、
女子中学生の甘い香りを・・・・・・


だめだ、これじゃ、変態おやじだ。


  この調子じゃ、そのうち新聞に出る・はげおやじ・より


Usagitosarukun_2

2009年1月17日 (土)

電気のこぎり

『ボーダー』というと、何を連想するでしょうか。
普通は『しましま模様のTシャツ』かなあ。


施設で働く僕らが『ボーダー』と言うときには、
『境界線上の子ども』を意味します。
何の境界線かというと、
『療育手帳』を取れるか取れないかの境界線です。
療育手帳というのは、知的に遅れがあるということを証明するものです。
つまり、障害者認定されているかどうかということです。

僕らの施設に入所する子どもたちは、
そのボーダーの子どもたちが多いんです。

親が知的に遅れていたり、精神疾患を持っていたりというケースもかなりあります。
だから、自ずと子どももそうなるというわけです。

療育手帳の取れる子どもはまだ幸せです。
法的に保護されるからです。
療育手帳を持っている子どもを雇用すれば障害者雇用になりますから、
企業に就職しやすいということです。
全社員の数パーセントは障害者を雇用しなければいけないという法律がありますから。

だから、彼らは法的に保護されているというわけです。

問題は同じくらいのレベルで『療育手帳』を取れない子どもたちです。
企業は、そんなぎりぎりの子どもたちを就職で採用しても何のいいこともないのですから、
彼らは行き場がないということです。
善意の人に頼るしかないということになります。


そんなボーダーの子どもです。
小学2年生の男の子。


「おまえ、髪の毛切ったの?」

「うん、○○せんせいにきってもらったよ」

「上手に切ってくれたね」

「うん、『でんきのこぎり』できってくれたよ」

「??? 『電気のこぎり』じゃないでしょ?」

「ほんとに『でんきのこぎり』だって」


勿論、『電気バリカン』なんだけど、
小学校2年生だから、かわいいと言って許してあげますか?

僕としては、うなるところです。

うーーん!!??

頭を『電気のこぎり』じゃ、血だらけになっているところです。

聞いていた職員で大笑いをしました。

が、ことは深刻。
笑っている場合じゃないんだって、彼の将来を考えるとね。

来年度、小学校と中学校に個別支援学級(特殊学級)の申請をしたのが4人。
この中に彼は含まれていません。


  厳しい施設事情に悩む・はげおやじ・より

2009年1月15日 (木)

おくりびと (以前の『通信』から)


「人は死ぬ!」


当たり前です。
しかし、たいていの人は自分のことだと思っていません。
僕だって、死ぬことは分かっていても、
「まだまだ」ってなもんです。
明日、交通事故で死ぬかもしれないとしてもです。


施設の高校3年生の男の子が原付の無免許運転で事故を起こしました。
幸い自分がちょっと怪我して、相手の車と原付を少々壊したくらいで済みましたが、
相手や自分が致命傷を負ったかもしれないと考えるとこれはほんとに恐いです。


僕の母は、83歳ですが、だんだん体の衰えを感じています。
自分で思うように動けないもどかしさ。
僕自身だって、後数年で50歳。
今はまだ他人事だと思うけど、もうすぐかもしれません。

人はいつどのような状況になるか分かりませんから。


独り身は辛いぞ。

そうなると、「ひとりは自由だ」なんて言ってる場合じゃありません。

この前、娘と飲んだ時に、
「おやじの面倒は私が見てあげるから」と言われて若干安心したものの、
まあとりあえずは、自分の健康づくりですわね。

最近、休みの日にはのトレーニングジムに通っていて、
あんまり早く老け込まないように努力しているところです。
健康でいつまでも、というわけです。

後は、酒と煙草を控えないとか。


で、『おくりびと』です。

今日、見てきた映画です。
久しぶりに、良かったです。
ジャニーズのしぶがき隊のもっくん、本木雅弘さんが主演の「納棺師」の話です。
「納棺師」とは、遺体を棺へ納める人です。
ラストは、涙が流れてしまいました。

是非、皆さんも見てみてください。
感じ方はそれぞれですから、みんなが涙するかどうかは分かりませんが、
僕は泣きました、って話です。


死ぬときには何も持っていけない。

だから、どう死ぬのか。
つまり、それまでどう生きるのかということです。

死ぬ時に、お金はいくら持ってても、ただの紙くず。
お棺に札束をいっぱい入れてもらいますか。
そんな生き方、寂しくないかなあ。

僕は、人の中に生き続けていく生き方ができたらいいなあ、と思っています。
そして、死んでいくということですが。

僕という人間は、死んでしまえば、
そんなに長く覚えてもらえるはずはなく、みんなは当然忘れてしまいます。
それは構いません。

オリンピックで金メダルを取ったり、
ノーベル賞でももらえば名前は残るかもしれませんが、
それは不可能だし、別に名前を残したいわけでもありません。

僕は、誰かの心に引き継いでもらえるような、
そんな生き方がしたいと思っています。

誰しもが、生きた何らかの痕跡を、
「良かれ悪しかれ」残していくものだとは思います。

できれば、「良かれ」の方に入れればいいなあ、って、
その程度のことなんだけど。

後悔はできるだけ少ない方がいいに決まっています。
だから、今やりたいと思うことは恐れないでやらないとなあ、
なんて、映画を見て涙を流した後に、ちょっと考えたという、
そんなお話。

だから、僕は、今、関わっている人たちを大切にしていきたい。

それが一番大事なことだと思っています。


  ちょっと格好良くない?照れ隠しの・はげおやじ・より

2009年1月13日 (火)

鯵の開き (以前の『通信』から)


今日はお休み。

夕食に魚を買ってきた。
なんのことはない、一匹100円だったからだ。

特に料理と言えるほどものはしない、というかできない。
魚を焼いたり、チャーハンを作ったりというくらい。
この職場で働いていて良かったよ。
ご飯を食べるのも仕事のうちだからね。
しかも、栄養士の作った栄養価計算のされた食事が食べられる。
だから、休みの時のご飯の心配だけすればいい。
ふだん栄養のあるものを食べさせてもらっているから、
休みの日は、お腹が膨れればいいというわけ。

話がそれたが、コンロの上でジュージューと音を立てている魚を見ながら思う。

この魚は、幸せな人生(魚生?)を送ったのか。
いくら食物連鎖と言っても、本人的には無念の思いじゃなかっただろうか。
どれだけの人生を生きたのか分からないけど、天寿を全うしたとは言えないな。
オスだかメスだか分からないが、自分の子孫を残せたのか。
彼女ぐらいいたのか。
魚にも可愛いとか、格好いいとかあるのかなあ。
どれも一緒に見えるけど、きっと魚だって相手を選ぶはず。
美人の魚だっているだろう。

切り裂かれるときにはさぞかし痛かっただろう。
生きたまま切られたのなら、死にたくない、と思っただろうか。
それとも、死んでから切られたのか。
もっと楽しいことをしてから死にたかった、とか考えたかも。
一回くらいはディズニーランドにも行きたかったんじゃないか。
いずれにしても、死んだ魚は天国に行ったのか、地獄に落ちたのか。
魚は特に悪いこともしないだろうから、天国だよなあ。
魚の刑務所なんて話も聞かないし、たしか『おさかな天国』って歌もあった。

ちょっと煙の出てきたこの魚は、
ひょっとしたら、僕に食べられたくないんじゃないか。
確かに、目が嫌そうな感じだ。
せめて最期は、可愛い女の子に食べられたいんじゃないか。
そう思ったとしても、おかしくないな。
はげたおやじに食べられたんじゃ、格好がつかない。
宮崎あおいちゃんとかだったら、喜んで食べられたいかも。


なんて、馬鹿なことを考えていたら、ほら焦げた。
ちょっとくらい焦げてたって関係ない、関係ない。

パクリッ!!

「あー、美味しい!!」

今日の夕食のお話でした。

  そんなつまらないことばかり考えている・はげおやじ・より

2009年1月12日 (月)

かわいい子どもたち ② (以前の通信から)

今日のお休みもバイクでお出かけ。
天気が良かったし、ツーリング日和。

昨日、仕事が終わってから、バイクで横浜へ。
ゆっくりとサウナに入り、カプセルでおやすみなさい。

朝食付き3500円って安くない!?
朝からまたサウナに入り、川崎へ。
この程度だと、疲れないくらいの無理のない運転です。

川崎にある小さな動物園。
『夢見ヶ崎動物公園』
名前が洒落てるでしょ。
市立ですから無料(ただ)。
一番大きな動物がシマウマ。
30種類くらいでしょうか、動物は。
さらっと回るだけなら30分もあれば見て回れる小さな動物園。
わざわざ遠くから見に行くほどのことはないと言えば、
まあ、その通り。

いいんです、知らないところへ行って気分転換なんですから。

訪れるのは、近所の子どもたちのようです。
スモックを着た50人くらいの幼稚園児。
10人くらいのたぶん、無認可保育園児。
それから、養護学校の20人くらいの小学生。
お母さんやお父さんや先生たちと一緒に。

もう、みんな大騒ぎです。

「おーーい、アライグマが触れるぞーー!」
と養護学校の先生。

みんな集まってくる。

恐る恐る頭を撫でる子ども。
しっぽを引っ張って飼育員のおじさんに注意される子ども。
あるお母さんは、
「大丈夫、恐くないよ」と子どもをなだめていました。
自分も相当おっかなそうにしてましたけど。

養護学校ですから、もう大変。
先生の手を振り切って走り回る子ども。
奇声をあげ暴れる子ども。

いろいろです。

「はい、みんな集まって!!記念撮影するよ」

並ぶのにまた一苦労。
あんなに動いてたんじゃ、みんなの顔の半分は横向いてたでしょうね。
僕は、そんな子どもたちの様子を見ながら、
のんびりと時間を過ごしたのでした。
なんとなくそんな時間の使い方って、良くない?
僕は好きだ、って話なんだけど。

幼稚園、保育園の子どもたちも、養護学校の子どもたちも、
素敵な笑顔で小さな動物園へのお出掛けを楽しんでいたのでした。

「ママ、おはよう!」、「ママ、おはよう!」、「ママ、おはよう!」・・・・
延々とオウムに話掛けている子どもたちもいましたよ。

みんな、少々悪さもしていいから、立派な大人に成長してもらいたいものです。

『禿げたメタボの中年おやじ』がひとりで動物園というのも、
考えてみれば、ちょっと妙と言えば妙ですが。
(あ、帽子をかぶっていたから禿げは分からなかっただろうし、
ゆったりとした服を着ていたのでお腹の出っ張りもばれてないか)


そして、僕は川崎から江ノ島を回り、
近所の体育館のトレーニングジムに寄り、帰ってきたのでした。

  今日も充実した休日の・はげおやじ・より

Photo

夢見ヶ崎動物公園

Photo_2

江ノ島大橋

〔島内の公園から〕

かわいい子どもたち ① (以前の通信から)

ほんと子どもたちは可愛いです。
施設の子どもたちは、可愛い過ぎます。

煙草を吸う高校生。
夜間徘徊をする高校生。
無免許運転をして自分で怪我をする高校生。
人の財布から3000円盗んでしまう子ども。
(未だ犯人は見つからず)

すべてここ1ヵ月内の話です。

どうしたらいいんでしょう。

諦めるしかないのか。

  ******

今日は、お休み、当直明けです。
昨日の夜は、病人がいてゆっくり寝てもいられなかったけど。

で、朝、幼児の女の子が僕のところにやってきました。
鉛筆書きの手紙をくれました。
絵の下に「こ・れ・は・は・げ・せ・ん・せ・い・だ・よ」と書いてあります。
もう一枚の紙には、
「き・ゃ・ら・め・る・あ・さ・わ・い・つ・も・あ・り・が・と・う」
と書いてありました。

そしたら、もうひとりの女の子が、紙で作った大根を持ってきました。
「これも、はげせんせいにあげる!!」

僕は、このふたりのどちらかが大きくなるまで待って、
お嫁さんにしたいと考えています・・・・いいねえ!?

  ******

今日は、天気が良かったです。

久しぶりに掃除でもしよう!!
(久しぶりというのはどれくらいか教えません。
人間性を疑われてしまう恐れがあるからです)

僕の部屋のある職員寮は施設の本館の隣りにあります。

だから、いつもは遮光カーテンが閉めっぱなしです。
子どもたちが覗くからです。
部屋では、昼間でも電気を点けて生活しているわけです。

で、今日はお掃除ですから、お久しぶりに窓を開けたというわけ。
そしたら、幼児さんたちが集まってきました。

ひとりの男の子。
「はげせんせい、ここにすんでるの?」

「ばれた?」と僕。

「せまいねえ」

「それはすいません」

「だれとすんでるの?」

「ひとりで住んでるよ」

「ひとりでこわくない?」

「ときどきお化けが出るときもあるよ」

「へぇ、こわいじゃん」
    ・
    ・
    ・
「ぼくがいっしょにすんであげようか」


本当は、僕は彼と一緒に住みたいです。
こんな可愛い子どもですから。
でも、さっきの女の子たちとも一緒に住みたいんです。
僕が住みたい子どもたちは施設の中にたくさんいます。

だから、結局それはできません。


ほんとに、この子どもたちの親たちには、

「おい、どうにかしろ!」と言いたくなります。


  しょうがないけど、あまりに悲し過ぎる・はげおやじ・より

キャラメルおじさん (以前の通信から)

いつの頃からかそう呼ばれるようになった。

当直の朝、幼児の着替えた子どもから順番にキャラメルをあげるからだ。

「♪はーげーせーんせいーー♪キャーラメルおーじーさーーん♪」
替え歌までできた。

二箱100円のキャラメルを百均で買ってきて、いつも切らすことがない。
まあ、100円でみんなが喜んでくれるんだから安上がりだね。
最近は、小学生まであげてるから、1回の当直に30粒くらい3箱分、150円。

飲みに行ったと思えば、いくらでもあげられる。


今日の当直の朝、入所したばかりの5歳の女の子。
だいぶ慣れてきた様子で、僕の膝の上から離れない。
「だから、人の上で飛び跳ねるな!っつーーの」
なんて言ったら、なおはしゃぐ。

子どもたちの笑顔は素敵だ。

この子は、お父さんともお母さんとも、
一緒にはそんなに遊んでもらえなかったんだろうな。
虐待での入所だもの。
安心して体も心も投げ出して、子どもは親の腕の中で遊ぶもんじゃないか?

残念ながら、その当たり前が当たり前じゃない子どもたちがここにはたくさんいる。

きっとまだ、施設の大人たちにも警戒している部分もあるのだと思う。
今まで嫌な思いで過ごした期間が長かったから。
時間を掛けて、子どもらしさを取り戻してほしいと思う。
少しづつで良いからね。

僕の膝の上で遊ぶ彼女は、僕のことをまだ試しているのだろう。
「どこまでやったら、怒るかなあ」とか。


幼児さんは、僕が当直の時には、急いで着替えてキャラメルをもらいに来る。
今日も並んで待っていた。

でも、彼女は、キャラメルを「いらない」と首を振った。

キャラメルをあんまり好きじゃないという理由ならいいのだけれど。

  もっと仲良くなろうね、と思う・はげおやじ・より

2009年1月10日 (土)

マイ・シューズ

僕の靴は安物だ。
ビンボーだからしょうがない。

黄色い靴。

安かったからしょうがない。
「年甲斐もない!」
なんて、余計なことを言っちゃいけない

僕の靴の大きさは、普段は26.5cm。

最近は子どもの足も大きくなった。
施設の子どもたちもそうだ。
この前、28cmの靴を買うなんて言う中学生もいた。

「おまえは、バカの大足か!」

「好きで大きくなったわけじゃないから」

そりゃそうだ、あまり上手くないがバスケット部の彼は、
足の大きさから言うと、まだまだ身長が伸びるに違いない。

「僕の足は小さいよ」と別の子。

「おまえは、マヌケの小足か!」

大体身長が低い彼、足だけ大きかったらおかしいでしょ?
それでも、陸上部で頑張っている、勿論遅い方だが。


靴は大事。
毎日履くからね、僕はあんまり履かないけど。
サンダルが友だちだからさ。


そうそう、それで黄色い靴の話だ。
勿論、安物だからメーカーものじゃない。
Made in China
僕にお似合いだ。

で、何が言いたいのかというと、その靴のサイズだ。

写真を添付したのでよく見てほしい。
こんな靴を初めて見た。
さすが中国製。
中国をなめちゃいけない。

僕の足の大きさは『L』サイズだ。
まあ、『大きめ』だということね。
じゃ、僕だって『○○の大足』?

だから・・・・・・『ちょっとバカ』か、『いささかバカ』?
それとも、『おおいにバカ』か、『とんでもないバカ』?

バカにもいろいろありますが、どれになさいますか?


内緒で教えてあげましょう・・・・・・黄色い靴のお値段1980円也。


  珍しい靴を見つけ、思わず買ってしまった、おバカな・はげおやじ・より

My_shoes_2 Size

あなどれないおばちゃん (以前の通信から)

必要以上のことを話したこともない。
だから、そんなに親しいわけでもない。


今日、休みで、近くのダイエーに行った。
バイクで20分ほど、たいした距離ではない。

で、そこの煙草屋さん。

煙草屋の前に立つ僕。

すぐさま「マルボロライト!」とおばちゃん。

「ボックス!(箱入り)」

「10個、1カートン」

とんとんと畳み掛ける。
どうやら僕のことを覚えてくれていたらしい。

そう来ると僕としても、答えなくちゃ。

「正解!」

「10個入りの箱から出して袋にばらばら入れる!」

「正解!」

「おまけはライターじゃなくて、割引券!」

「正解!」

ご名答!!です。
世界一周旅行に招待しなくっちゃ。

「久しぶりですね。2、3ヶ月ぶりですか」と、おばちゃん。

「いや、この前来たときには別の人でした」

記憶力のしっかりしたおばちゃんです。
60歳くらいかなあ。

でも、覚えてもらっているというのは嬉しいことです。
お客さんいっぱいいるだろうに。

えっ、ひょっとしたら、僕に気がある?

うーーん!あのおばちゃんはちょっと抱けないなあ。


  飛躍し過ぎの・はげおやじ・より

『なおざり』と『おざなり』 (以前の通信から)

ふたつの言葉があります。
似ていますがどう違うのでしょう。

違いが分かりますか?
僕にはよく分からなかったのですが。

つまり、皆さんの教養が試されているわけです。

ひょんなことから、っていうか、
なんとなくそんなことが気になってしまいました。

それで、インターネットのNifty辞書で調べてみました。
大辞林第二版によるものです。

『おざなり』
その場逃れにいいかげんな言動をする・こと(さま)

『なおざり』
1)真剣でないこと。いいかげんにして放っておくこと。また、そのさま。
2)深く心にとめないこと。あっさりしていること。またそのさま。

ちなみに、『なおざり』の項目で、
和英辞書には『neglect]』(エクシード和英辞書)と出ていました。

『ネグレクト』というのは、
虐待の種類の4つのうちのひとつです。
虐待は現状『身体的虐待』、『精神的虐待』、『性的虐待』、『ネグレクト』に大別されます。

たまたま出てきた話ですが、
現在、施設に入所する子どもたちの多くは、
『なおざり』にされている子どもたちだということです。

確かになあ。
「いいかげんに放っておかれた」子どもたちです。

ですが、
施設にいて、最低限の生活は保障されているとしても・・・

心が『なおざり』にされていないか。
今まで受けてきた虐待を癒すような対応がなされているのか。

自戒とともに考えていかなければいけないことです。


  「忙しいから」じゃ、言い訳にならないと思う・はげおやじ・より

2009年1月 9日 (金)

納豆が恐い! (以前の通信から)

誰にでも弱点がある。

ドラキュラには十字架をかざすものだ。

うちのおやじが納豆がきらいだったらしい。
それで、九州の僕の田舎の食卓には納豆が出たことがなかった。
お袋さんからずいぶん後になって聞いた。
だから、あのくさい納豆を僕は食べられない。


最近、うちの施設の夕食のメニューに納豆が多く出る、と思う。
ついこの前、納豆スパゲッティだったと思えば、
今日はまた、訳の分からぬメニュー。
ご飯の上に納豆と山芋、キュウリに海苔、いろいろ乗っている丼。

しかし、僕のためだけにいつも納豆抜きのものを調理の人が作ってくれる。

「調理の先生、ありがとう!」

今日も納豆抜きの丼。

そう思った。

が、食べるうちに海苔の下から納豆が現れた。
匂いが充満し・・・・

「助けてくれーー!!」

これは、日頃僕に恨みを持つ奴の犯行に違いない。
うまく隠していやがった、きざみ海苔の下。

子どもの手前、食べないわけにはいけない。
「好き嫌いはいけない!」
「出されたものは何でも食べなさい!!」
日頃から子どもたちに教えているわけだから。

奴は、そこを狙ったに違いない、卑怯な、許せない作戦だ。

僕は、結局、ご飯と一緒にその納豆を飲み込むはめになった。

犯人は調理職員の誰かだ。

大体推測はつく。

「あいつだな」

食事を終え、食器を下げる。
僕はその目指す相手に猛然と言ってやった。

「おい、お前だということは分かってるぞ。
何の恨みがあるんだ。
よくも隠しやがったな・・・・・・・・・・・・・・・・納豆6粒!!」

その調理職員は一応謝った。
「ごめんなさい」

だが、その目は笑っていた。

っていうか、顔全体が笑っていた。

・・・だからさあ。


  これも信頼の証と考えたい・はげおやじ・より

デブ、ブス、バーカ (以前の通信から)

僕は口が悪い。

知っている。

いつも職員に無茶苦茶なことを言っている。
若き美空の女性たちにである。

セクハラで訴えられたら、
間違いなく負ける自信がある。

それでも言い続ける。

「これもまたひとつのコミュニケーションの手段ですから」
なんて、訳の分からないことを言いながら。

「そんなひどいことを言っちゃいけない」
分かっていても、僕の口は自然と動いてしまう。
たぶん、僕の口は脳と繋がっていない。
だから、脳からの指令では動いていない。
自分の意思とは関係なく勝手に動いてしまうのだから。


「ほんと、おまえはデブだなあ」

「そんなデブで恥ずかしくない?」

「一週間くらい食べなくても大丈夫でしょ!」

得意のデブデブ攻撃。
嫌がらせもはなはだしい。

しかし、彼女は言う。

「はげ先生に言われても、全然気にならないんですよね」

僕の人徳?

さらに、彼女は言う。

「この一週間で2キロ太っちゃいました」

だから、自分でばらしてどうするのよ。
どういう感覚なのかさっぱり分からん。

 
  だから、ちょっと気にしろ!!と思う・はげおやじ・より

2009年1月 8日 (木)

墓穴を掘る (以前の通信から)

最近、僕へのメールには変なのがたくさん来るんです。
一日に10通とか。
いくら受信拒否リストに追加しても、
次から次へと送ってくるんです。

どんなメールか、ですか。


『性奴隷希望人妻による逆援交際白書』とか、

『主人に内緒で会ってもらえませんか』とか、

『ぬける無修正(裏)DVD通販』とか、

『えっち好きな奥様が集まる最強サイト』
「貴方と淫れたい」とか、

『掲示板「 男性用出会い専用掲示板 」の投稿』
『「 優しくお願い 」 に関する連絡』とかね。


どなたか対策をご存知の方は教えてください。

それにしても、どうして送ってくるようになったんだろう。
原因を考えてみる。

アドレスを書いてネットで変なものを買ったことはなかったか。

いかがわしいサイトを見て、投稿したこととかないか。

出会い系サイトに一回でも登録したことはなかったか。


勿論、そんなことはありません。
あるはずがありません。
絶対ありません。
神様に誓ってありません。

嘘だって言うんですか。

だから、嘘だったら死んでもいいです。

お願いだから信じてください。


さて、皆さんはどう思うでしょうか。

真実はどうであれ、
あなたが思うその僕の姿があなたにとっての僕です。

本当のことは僕だけしか分かりませんから。


 どう思っているかアンケートをとって調べてみたい・はげおやじ・より

いま、なんじ?(以前の通信から)

今、ブームは時計です。
腕時計ね。
マジック・ウオッチとでも言いましょうか。

マジックというのは、マジック(マーカー)で書くと言う意味であり、
魔法のようなという意味でもあります。


僕が仕事に行くと、幼児たちが寄ってきます。

「とけい、かいてぇー!」

時に、行列になったりします。

「はい、一列に並んで下さいよ」

僕は絵がへたくそです。
だから、腕時計くらいしか描けません。

幼児の腕を取り、時計を描く。

「はりは、なんじにする?」

幼児はそれぞれに答えます。

「ろくじ!」

「さんじ!」

「ごじはん!」

その通りに針を描いてあげます。
ほとんどの幼児は、いつも同じ時間を指定します。

だから、それぞれの幼児に時間を聞くと、
僕が腕に書いてあげた腕時計を見て、
いつも言っている時間を言うということになります。

「いま、なんじ?」

「ろくじ!」

本当は時計を読めるはずのない子どもたちが時間が分かる、ということになりますよね。


勿論、本当の時間とは違いますが、
時間を聞いた職員は、
「すごーーい!」てなわけです。

子どもたちは喜ぶ、喜ぶ。

ほんとに、幼児は楽しいし、面白いです。

いろんな子どもがいます。
能力が低い子どももいて大変だけれど、
可愛いから許して、あ・げ・る!!


言わずもがな、
腕時計だけでなく、
相変わらず『キャラメルおじさん』も大人気です。


  僕って精神年齢低いのかなあ、幼児と同等に遊ぶ・はげおやじ・より

何事も経験!経験!(以前の通信から)

このところ、風邪気味。
熱があるわけではありませんが、
ずっとすっきりしない日々が続いています。
疲れているんだろうなあ。

ですが、外は快晴。

お天道様が、僕に、出掛けろ!出掛けろ!と耳打ちします。

こうなると、風邪には最低、と思いながら、愛車で出掛けるわけです。
たいてい、誘惑には負ける性格です。

で、サウナまで入ってきたものだから、さらに気分は悪く。

そうやって人間は限界に挑戦しなくてはいけない、
なんて、訳の分からないことを言っている僕。

バイクですから、嫌でも『風を切る』わけね。
で、『風邪を引く』わけね。

雲ひとつない青空。
海沿いの国道134号線。
颯爽と走るバイク。

いいねえ、絵になります。

僕は、気持ちよく走っていました。


と、

ブルルルルル・ルルル・ルルル・・ルル・・ルル・・・ル・・・ル・・・・ル


エンジンが止まった。

「えっ、うっそーーーっ!!」


・・・ガス欠。

知っていました。
ただ、まだ大丈夫だと・・・

いやいや、わざとです。
メーターがどこまでふれたらガソリンがなくなるか、
調べてみただけです・・・そう、そう。

・・・ただの負け惜しみ。

海岸沿いの道を、青空の下、
とぼとぼとバイクを押してガソリンスタンドまで歩いたのでした。

よかった、車じゃなくて。
車を押していくのは大変だからね。

じゃん、じゃん。

  あんまりしたくない経験だけど、の・はげおやじ・より

お金は勿論大事!だが (以前の通信から)

僕が高校生のとき、
友だちとお金の話をしていた。
「世の中からお金なんかなくなってしまえばいいのに」
そんな話になり、
海に向かってお札を投げたことがある。
財布の中には1000円札と500円札。
みんな、500円札を投げたのだけれど。

そんな夢を見たことがあった、もう30年も前の話。


マザーテレサという人を知っているだろうか、
もう亡くなってしまったのだけれど、
カトリック教会では『福者』として大事にされている。
彼女のことについては、ここでは詳しく述べないが、
できれば自分で調べてもらいたい。

彼女の一番すごいところは、
彼女が自分のもの(私的財産)を持たなかったところにある、と僕は思う。
下着とサリー(インドの衣類)、ひとつのバッグ、それが彼女の全財産だった。
勿論、お金は持たない。
彼女は、修道会と言われる団体に所属しており、
財産はすべて共有していた。
そして、それはインドの貧しい人のために使われた。

彼女は、貧しい人と一緒に生活しており、
自分の生活も貧しい人とともにあった。
だから、贅沢なことなどできるはずもない。
彼女もそれを望んでいなかった。
修道会に所属するシスターと言われる人たちは、
結婚しないでそんな生活を送っている。

今でも、そんな生活を送っている人たちがいる。

彼女は不幸だったのか?
決してそうではなかっただろう。

財産がないということは、ある意味『自由』だ。
束縛される家族もお金もないということは、
人を『自由』にすると思う。
守るものがないのだから。

彼女は、その『自由』を貧しい人たちのために使った。

しかし、彼女も人間だから罪を犯すこともあっただろう。
僕らが考えるよりずっと些細なことを彼女は罪と思い、
毎日、神様に反省と感謝の祈りを捧げていたに違いない。


最近、そんなことをよく考える。

僕は金持ちではないけれど、それって『自由』なのかも。
僕は離婚して今はひとりで生活しているけれど、それも『自由』なのかも。

結構、いいんじゃないかな。
問題は、その『自由』をどう使うかだ。


宝くじの大当たりで人生が無茶苦茶になった人の話を聞く。
大当たりしたばっかりに、殺されてしまった人の話がこの前ニュースに出ていた。

生きていかなければいけないから、
「お金が要らない」とは言わない。

だけど、きっともっと大切なものがある。

大事なことは心の平安であり、
これを保つためには、そんなにたくさんのお金は要らない。

今、静かに神様と語り合う時間を持ちたい。

  なんちゃってクリスチャンの・はげおやじ・より

お買い物

女性職員と担当の5~7歳の女の子6人。
園の近所には歩いてお菓子を買いに行ったりするけど、
部屋の子どもたちで車や電車を使って出かけるのは、
年に2回、服を買いに行く時くらいかなあ。
いろいろな招待行事はあるけど、普通の買い物という機会は少ない。
今日、この子たちが車で30分くらいのダイエーに出かけた。
服を買い、マックで昼食。

僕は、今日、当直明けのお休み。
ちょっと眠かったけど、そのダイエーに行ってみることにした。
一緒に昼食をと思ったけど、お昼過ぎになったから、それは空振り。
本屋で合流した。
ああだこうだ言いながら、子どもたちは一冊づつの本を選んだ。
担当職員の作戦勝ちか、子どもたちは、『めいろ』だの『ひきざん』だの、
お勉強関係の本を、でも、とても嬉しそうに選んでいた。

そこへ僕が登場。

「はげちゃん、どうしたの?」

「○○ちゃんに会いたかったからね」
その子に答えた。

「じゃ、一緒に『ひきざん』やろうよ」

本屋に座り込んで、手を広げてひきざんをする羽目になった。

その部屋のみんなに絵本を2冊プレゼント。
「担当の先生が園に帰ったら10回づつ読んでくれるんだって」
その職員と子どもたちに聞こえるように言った。
「わーーい!!」

その後、おもちゃ売り場の隣りのプレイランドへ。
結構広いし、無料で遊べてちょうどいい。
子どもたちは、木でできた滑り台や船、汽車、飛行機なんかで、
飽きることなく延々と遊んでいた。

僕は子どもたちに借り出され、一緒に遊ばされた。
関係のない子どもたちまで何人もやってきて、
「おじちゃん、あそぼうよ」には、まいったね。

担当の職員はその間ちょっと休憩。
今日の彼女の勤務時間は朝7時半から夜9時頃までになる。
もう少し遅いかな。

それにしても、47歳の僕と25歳の担当職員、子どもが6人。
夫婦と子どもたち、っていうわけにはいかないな。
おじいちゃんとお母さんと孫たち、ありえないし。
まあ、何でもいいか。

みんなで楽しい数時間を過ごしたというわけだ。
園ではいつも子どもたちに申し訳ないことをしているからね。
「遊んで」って言われて、「後でね」って、すごい嘘つきだもの。
今日が、『後』だったってことにしておいて、短い時間だったけど。


プレイランドで遊んでいた時、
ひとりの女の子が、ふざけて僕のニット帽を取り上げて言った。

「みなさん、はげちゃんは、はげあたまでーーす!」

降参!

  嘘じゃないけど勘弁して!の・はげおやじ・より

お正月 ③ (3日に書いた通信から)

僕は今日、休みでした。
天気が良かったので、バイクで出かけました。
ぽかぽかの陽気で気持ち良く、富士山もきれいに見えました。

写真を添付しましたが、川崎にある公園と江ノ島海岸に行ってきました。

そこには、お正月をゆっくり過ごす家族。
そして、恋人たちの姿がありました。

公園には、お父さん、お母さんと一緒に遊ぶ子どもたちがたくさんいました。
きっと、日頃仕事が忙しくて遊んでもらえないんでしょう。
子どもたちは、とても嬉しそうな笑顔でした。

一緒にキャッチボールをする親子。
バトミントン、サッカー、凧揚げ、犬の散歩・・・・
お父さんが何度ボールを投げても、後ろにそらしてしまう5歳くらいの男の子は、
それでも、何回も何回も遠くの方までボールを取りに行っていました。

江ノ島海岸では、彼氏を膝枕してあげてるカップル。
一緒にカイトをあげている恋人たちもいました。
カイトは、高く高く上がっていました。

サーフィンやウィンドサーフィンをしている人もたくさんいました。

みなさん、それぞれのお正月をそれぞれに楽しんでいました。


家や親戚、里親さんのところに行った施設の子どもたちは、
どんな生活を送ったのでしょうか。
楽しいお正月を過ごせたでしょうか。
ほんのわずかな時間でも、気持ちの温かくなるひと時を過ごして、
新しい一年の始まりにしてもらいたいという気持ちです。

まさか、家に帰って殴られて帰ってきた子どもはいなかったでしょうね。
若干、そういう心配をしないといけない家族もありますから。

年末年始と休まないで仕事をしてくれた職員の皆さんは、
ほんとに、ありがとうございました。
後でゆっくり休んでください。
飛び飛びの休みで、続けて連休にならなかった職員の方は申し訳ありませんでした。
残った子どもたちは、そんな職員の皆さんのおかげで、
寂しくない楽しい時間を過ごせました。
本当に感謝しています。

さて、今日、明日、明後日と子どもたちはどんどん帰ってきて、
また騒々しい施設の生活が戻ってきます。
また戦いの日々です。

月曜日から仕事の始まる皆さんも、
正月ボケしてないで、しっかり働いてくださいよ。

この一年が皆さんにとっても、僕にとっても、
素敵な一年になることを祈っています。


  暖かな日差しに気持ちまで温かくなった・はげおやじ・より

Photo_3

江ノ島海岸

Photo_4

東高根森林公園

2009年1月 7日 (水)

お正月 ② (1日に書いた通信から)

今日の朝、仕事が終わり、本館の隣りにある職場の寮の自宅に帰ってきた。
すると、ドアノブに小さな紙袋が掛かっていた。

表には『お年玉』と書かれている。

中を見ると・・・・・缶コーヒーが1本。


これをどう考えるか。


『お年玉』の筆跡を見て、私を当ててみて!
分かるかしら?
私の字は知ってるでしょ?
分からないの?もう長く一緒に仕事をしているのに。

・・・・・・・・ばっかじゃない!!

ちきしょう、そういうことだったのか。
人を馬鹿にするのにもほどがある。
いい加減にしろ!!


いや、違う。
ほんとはこうだ。

私は、はげ先生が大好き。
でも直接なんか言えない。
だから、缶コーヒーにしたの。
あんまり高価なものじゃ、気にするでしょ。
ほんとは、もっと素敵な贈り物をしたかったけど。
私のこの気持ち、分かって下さい。
誰だか分からなくてもいいから、
こんな職員がいるということも知っててね。

なるほど、そうに違いない。
そうだったのか。
でも、そのあなたの気持ちには応えられないなあ。
大体、年が違い過ぎる。
結婚しようと思っても、親が反対するでしょ。
だから、その気持ちだけ大切にさせてもらうよ。


だから、勝手に言ってろ!ですよね。


いずれにしても、
どなたかは分かりませんが、
コーヒー缶、どうもありがとうございました。
御礼申し上げます。

今、飲みました。
とても大きな『愛』が詰まっていました。


それから、誤解のないように言っておきますが、
この通信で職員の皆さんに、
「僕んちにいろいろ届け物をして下さい」とお願いしているわけではありません。
全然そんなことはありません。
全く違います。
そんなこと思うはずがありません。

お間違いのありませんよーーに!!

ただ、持ってきてくださったものはありがたく頂戴しますが。


  それじゃ要求してるだろ!ずうずうしい・はげおやじ・より

お正月 ① (1日に書いた通信から)

「明けましておめでとうございます」

さて、一年が始まりました。
今、仕事から帰って来たところです。

昨日は当直でしたから、大晦日を園で過ごし年越し。
白湯を飲みながらの仕事。
テレビを見ることもなく、年を越す時には懐中電灯を点けて、
園庭の見回りをしていました。

まあ、僕に似つかわしいひとり寂しい年越しですな。

親や親戚のところに帰れなかった子どもたちは、
その多くが、里親さんのところで過ごすことができています。
それでも、行くところのなかった子どもたちが、幼児さん4人。
昨日は、彼らと一緒の部屋で寝ました。
9時ごろにはもう寝ていましたから、
その後は、隣りの部屋で、
誰と話をすることもなく、パソコンに向かっていたというわけです。


子どもたちは、朝が早いです。
6時過ぎには目を覚ましました。

「8時にならないと職員は来ないんだから、ゆっくり寝てろ!って言うの!!」

が、さっさと着替えて、遊び始めます。

「はげせんせい、キャラメルちょうだい!」

「しょうがないなあ」

と言いながら、キャラメルを一個づつ手渡しました。
子どもたちは、嬉しそうです。

「やったー、はげせんせい、ありがとう!」

可愛い子どもたちです。

「よし、今日はお正月だから、特別にもう一個づつあげよう。
名付けて、ダブルキャラメル!!
他の子どもたちには内緒だからな。
家から帰ってきた子どもたちに、この前キャラメル二個もらったって、
余計なことを言うなよ」

そんなこと言ってもよく分からない幼児さんたちに、
ひとりで、一生懸命に説明したのでした。


今年も、『キャラメルおじさん』は健在です。

幼児さんたち、今年も宜しくお願いしますね。


  キャラメル二個づつのお年玉!って、ちょっとせこい・はげおやじ・より

僕の恋人 (以前の『通信』から)

恋人にするならどんな人がいいですか?

「そうですねえ、やっぱり優しい人ですね」

「包容力のある人!」

「やっぱり面白い人がいいわ」

「超かっこいい人!!」

人はいろんなことを言うわけでございます。


僕もまだまだ47歳。
独身だし、恋人のひとりやふたりいてもいいはずです。
いや、ひとりじゃないとだめか。

「どんな人がいいの?」

そう聞かれても困るなあ。

「ええと・・・」

「やっぱり、可愛い、っていうのは大事でしょ」
一緒にいて、みんなに振り返ってもらえるような人がいいですよね。

「それから、話が分かって、冗談の通じる人ね」

「後は、うるさくないこと」
文句ばっかり言う人、うざいし。
なんでも僕の言うこと、無理しないで聞いてくれる人がいいなあ。

そんな人なんか、なかなかいないですよね。

理想が高いなんて思わないけど、若干調子良過ぎだとは思いますね、僕なりに。

でも、見つけました。

お祝いしてください。

最近、休みの日にはたいていいつも一緒にいるんです。
しかも、密着してるし。

今日も、厚木から江ノ島、一緒に行ってきました。

とても、気が合っているようです。
将来的には、結婚しちゃおうかなあ、と思っています。

今日は特別に添付ファイルで、彼女の横顔を紹介しておきます。

相当可愛いと思うんですけど、どうでしょうか。


  昔から面食いの・はげおやじ・より

Photo

江ノ島を背景に

はじめまして

僕は、・はげおやじ・です。

ブログは初めてなので、何がなんだかよく分かりません。

最初に自己紹介しておきます。

苗字が『はげ』で名前が『おやじ』です。

もうすぐ50歳。

九州出身。

子どもの施設で働いています。

結婚、離婚暦あり。奥さんと子どもふたりに逃げられました。

今、メールで『はげおやじ通信』を50人くらいの人に配信しています。

そのメールを試しにブログにしてみようと思います。

前に書いたメールも少しづつ載せていきたいと思っています。

よろしくお願いします。

  若干、不安な・はげおやじ・より

トップページ | 2009年2月 »

2015年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31